英語の長文と聞いただけで、なんだか頭が痛くなる…。
ページを埋め尽くすアルファベットの羅列に、そっと本を閉じてしまった経験はありませんか?
「単語も文法も一通り勉強したはずなのに、なぜか長文になると全く読めない…」
その気持ち、痛いほどよく分かります。
何を隠そう、英語学習アドバイザーとして活動する私も、昔はひどい長文アレルギーでした。
しかし、ある練習法に出会ってから、私の英語リーディング力は劇的に変わったのです。
この記事では、難しいことは一切なし。
中学レベルの英語力を土台にして、英語の長文をスラスラ読めるようになるための、具体的な練習法を3つのステップで徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたは「英語の長文が読めない」という悩みから解放され、「英語を読むのって、意外と楽しいかも!」と感じられるようになっているはずです。
これまで500人以上の英語嫌いを克服に導いてきた私が、そのための最短ルートをご案内しますね。
目次
なぜあなたは英語の長文が読めないのか?考えられる3つの原因
まずは、敵を知ることから始めましょう。
あなたが英語の長文を読めないのには、必ず原因があります。
主な原因は、次の3つの「壁」です。
原因1:単語力が不足している(語彙の壁)
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これは非常に重要なポイントです。
1つの文に知らない単語が3つも4つも出てきたら、文全体の意味を推測するのは至難の業ですよね。
なんとなくの意味で読み進めてしまい、結果的に「何が言いたいのかサッパリ分からない」という状態に陥ってしまいます。
原因2:文の構造を理解できていない(文法の壁)
単語の意味は分かるのに、文になると意味が取れない…。
この場合、文の構造、つまり英文法を理解できていない可能性が高いです。
特に、文の骨格である「誰が(S)・どうする(V)・何を(O)」といった要素を見抜く力が弱いと、文が少し長くなっただけで、すぐに迷子になってしまいます。
原因3:日本語に完璧に訳そうとしている(思考の壁)
学校の授業で習ったように、英語を後ろからキレイな日本語に訳し戻す「返り読み」。
実はこれこそが、リーディングのスピードと理解度を妨げる最大の壁となっていることが多いのです。
英語と日本語は語順が全く違うため、返り読みをしている限り、いつまで経っても英語をスムーズに読むことはできません。
【準備編】まずはここから!中学レベルの英語を完璧にしよう
さて、原因が分かったところで、いよいよ実践…と行きたいところですが、少し待ってください。
いきなり長文に挑む前に、まずは盤石な土台を作りましょう。
その土台こそが「中学レベルの英単語と英文法」です。
中学英単語の復習法
難しい単語帳に手を出す必要は一切ありません。
市販されている中学レベルの英単語帳を1冊用意しましょう。
大切なのは、その1冊を完璧に仕上げることです。
目標は、英単語を見て1秒以内に日本語の意味がパッと浮かぶ状態。
単語帳を眺めるだけでなく、声に出したり、例文の中で確認したりしながら、体に染み込ませていきましょう。
中学英文法の復習法
英文法の復習も、分厚い参考書を最初から最後までやる必要はありません。
長文読解に直結する、以下の2つのポイントに絞って復習しましょう。
1. 文の骨格となる「5文型」を理解する
5文型(SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC)は、全ての英文の設計図です。
これが分かれば、どんなに複雑な文でも骨格を見抜けるようになり、意味を捉えるのが格段に楽になります。
「主語(S)はどれ?」「動詞(V)はどれ?」と、常に文の要素を意識する癖をつけましょう。
2. 「接続詞」と「関係代名詞」を制する者が長文を制す
文が長くなる主な原因は、「接続詞(and, but, when, becauseなど)」と「関係代名詞(who, which, thatなど)」です。
これらの役割は、文と文、あるいは単語と文をつなぐ「つなぎ役」。
このつなぎ役のルールさえ理解してしまえば、長い文も怖くありません。
むしろ「ここから新しい情報が始まるんだな」というサインとして、頼もしい目印になります。
【実践編】今日からできる!英語長文リーディング練習法3ステップ
お待たせしました。
中学英語の土台が固まったら、いよいよ本格的なリーディング練習に入ります。
これから紹介する3つのステップを順番に実践すれば、あなたのリーディング力は確実に向上します。
Step 1:スラッシュリーディングで「返り読み」を卒業する
最初のステップは、日本語への「返り読み」のクセを矯正するためのトレーニングです。
その名もスラッシュリーディング。
これは、英文を意味のかたまりごとにスラッシュ(/)で区切りながら、頭から英語の語順のまま理解していく画期的な方法です。
例えば、こんな文があったとします。
I went to the library / to borrow a book / that my teacher recommended.
これを、かたまりごとに前から訳していきます。
「私は図書館へ行った / 本を借りるために / 私の先生が推薦した」
どうでしょう?
これなら、後ろから訳し戻す必要がありませんよね。
この「英語を英語の語順で理解する感覚」こそが、スピーディーな読解の鍵なのです。
どこにスラッシュを引けばいいの?
最初はどこで区切ればいいか戸惑うかもしれません。
慣れるまでは、以下のポイントでスラッシュを入れてみましょう。
- 前置詞(in, on, at, for, to など)の前
- 接続詞(and, but, when, because, if など)の前
- 関係代名詞(who, which, that など)の前
- 不定詞(to + 動詞の原形)や動名詞(〜ing)の前
この練習を繰り返すことで、自然と英語の語順で意味を捉える「英語脳」が育っていきます。
Step 2:「精読」で文の構造を徹底的に理解する
スラッシュリーディングで英語の語順に慣れてきたら、次のステップは「精読」です。
精読とは、その名の通り、一文一文をじっくりと丁寧に読み解いていく作業のこと。
なんとなく読むのではなく、
「この文の主語と動詞はどれだろう?」
「この ‘it’ は何を指しているのかな?」
「なぜここは過去形になっているんだろう?」
といったように、文の構造や文法的なルールを100%理解することを目的とします。
1文ずつ丁寧に行う精読の具体的な手順
- まずは自力で訳してみる:今の自分の力でどこまで理解できるかを確認します。
- 単語と文法を調べる:分からなかった単語や文法のルールを、辞書や参考書で徹底的に調べます。
- 文構造(SVOC)を分析する:文の主語、動詞、目的語などを特定し、文の骨格を明らかにします。
- もう一度訳してみる:全ての要素を理解した上で、スムーズに意味が取れるかを確認します。
- 音読する:仕上げに、スラスラ読めるようになるまで何度も音読し、内容を体に定着させます。
この地道な作業が、あなたの読解の精度を飛躍的に高めてくれます。
精読には、中学レベルの教科書や、解説が詳しい市販の長文問題集などがおすすめです。
Step 3:「多読」で英語のシャワーを浴びる
精読で「質」を高めたら、最後は「量」をこなして英語に慣れていきましょう。
それが「多読」です。
多読は、辞書をなるべく使わずに、スラスラ読めるレベルの簡単な英文をとにかくたくさん読むトレーニング。
精読が筋トレだとしたら、多読は気持ちよく走るジョギングのようなものです。
挫折しない多読の3原則
多読を成功させるには、絶対に守ってほしい3つのルールがあります。
- 辞書は引かない:分からない単語があっても、いちいち調べずに前後の文脈から意味を推測します。流れを止めないことが最優先です。
- 分からないところは飛ばす:どうしても意味が分からない文や段落は、気にせず飛ばして読み進めましょう。全体の大意を掴むことが目的です。
- つまらなければやめる:読んでいて苦痛に感じる本は、あなたのレベルや興味に合っていない証拠。遠慮なく別の本に乗り換えましょう。
多読におすすめなのは、児童向けの簡単な絵本や、「Graded Readers」と呼ばれる、レベル別に語彙が調整された読み物シリーズです。
これらを使って、まずは総語数10万語の読破を目標にしてみてください。
きっと読み終えた頃には、英語を読むことへの抵抗感が全くなくなっているはずです。
【継続編】リーディング学習を「楽しく」続けるためのヒント
どんなに素晴らしい練習法も、続けなければ意味がありません。
最後に、リーディング学習を楽しみながら続けるためのヒントを3つご紹介します。
- 自分の好きなジャンルの英文を読む
あなたの好きなことは何ですか?
映画、スポーツ、料理、旅行…。
どんなジャンルでも構いません。
自分の興味がある分野の英文記事やブログ、簡単な洋書などを探してみましょう。
「知りたい!」という気持ちが、最高のモチベーションになります。 - スキマ時間を活用できるアプリを導入する
忙しい毎日の中で、まとまった学習時間を取るのは難しいかもしれません。
そんな時は、通勤電車の中や寝る前の5分間など、スキマ時間を活用しましょう。
最近は、良質なニュース記事が読めるレシピー(POLYGLOTS)や、ゲーム感覚で学べるDuolingoなど、無料で始められる優れたアプリがたくさんあります。 - 小さな成功体験を記録して自信につなげる
「今日は1ページ読めた」「この記事はスラスラ理解できた!」
そんな小さな成功体験を、手帳やSNSに記録していくのがおすすめです。
自分の成長が可視化されることで、自信が湧き、学習を続ける意欲につながります。
まとめ:一歩ずつ、着実に。あなたのリーディング力は必ず伸びる
今回は、英語の長文が読めないという悩みから抜け出すための、具体的なロードマップをご紹介しました。
最後に、今日のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 長文が読めない原因を知る:「語彙」「文法」「思考」の3つの壁を自覚しよう。
- まずは中学英語の復習から:急がば回れ。単語と文法の土台を固めることが最優先。
- 実践練習は3ステップで:
- スラッシュリーディング:返り読みを卒業し、英語脳の基礎を作る。
- 精読:文の構造を徹底的に分析し、読解の精度を高める。
- 多読:簡単な英文を大量に読み、英語の処理能力を上げる。
- 楽しむ工夫を忘れない:好きなジャンルやアプリを活用し、学習を習慣化しよう。
英語の長文読解は、決して乗り越えられない壁ではありません。
正しい方法で、一歩ずつ着実に練習を続ければ、誰だって必ず読めるようになります。
まずは今日、この記事を読み終えたら、中学レベルの単語帳を1冊、本屋さんで探すことから始めてみませんか?
その小さな一歩が、あなたの未来を大きく変えるはずです。
あなたの英語学習を、心から応援しています!


